財務諸表論の理論は税法に比べると難しくはないですが、それでもボリュームが大きいので全てを完全暗記するのは一定の努力が必要です。
覚えた理論も何もしないとすぐに忘れる
ここで書くまでもないですが、一度覚えた理論もチョット見ないだけですぐに忘れてしまいます。1時間かけて覚えた理論も1分違う事をしたら忘れてしまいます。これは税理士試験受験生全員が通る道で何も悪い事ではありません。忘れるから税理士試験に合格できない…というわけではありません。大切なのは忘れた理論をしっかりと覚え直す事です。
理論は定期的に覚え直さないと意味が無い
せっかく覚えた理論も一定期間何もしないとすぐに完全に忘れてしまうので、定期的に覚え直す必要があります。「そんなのわかってる!」と思うでしょうが、定期的に覚え直すということは結構難しいものです。勉強というのは新しい項目を覚えるのは楽しいですが、前に覚えたものを再度覚え直すというのは結構面倒です。ただ、この覚え直すことを疎かにしていると、勉強が進むにつれて復習理論のボリュームが増えるので理論暗記にムラが出てしまい、模擬試験等で安定して合格点を取れません。
また、理論暗記は「覚える→忘れる→覚える→忘れる」のサイクルを繰り返す回数によって暗記レベルが違います。一度覚えた理論は忘れたといっても全てを忘れるというわけでありません。少しは記憶に残っているはずです。「100覚えて70忘れて30残る、70覚えて50忘れる…」このように覚えて忘れてを定期的に繰り返すことで最終的に完全暗記ができるようになります。
理論暗記スケジュールを立てる
理論暗記を満遍なくするためには理論暗記スケジュールを立てるべきです。スケジュールといっても大まかなもので結構です。私は1週間単位で理論暗記を行っていました。今週は一般原則、来週は貸借対照表原則…といったように項目ごとに順番に覚え直していました。
理論のタイトルと目次に暗記した日付を書くのが良い
私は理論テキストのタイトルに理論暗記をした日付を書いていました。また理論を完璧に覚えた場合には目次にも日付を書いていました。日付を書く事でどの理論をいつ覚えたのかが一目でわかりますし、日付が書かれていないところはまだ理論暗記が不十分な箇所なので勉強時間がある時などに重点的に復習をしていました。
財表の理論を漏れなく定期的に覚え直すというのは簡単なようで結構難しいことで、これは財表を1年間勉強した人しかわからないと思います。私も財表の勉強を始めた当初は理論暗記にムラがあって安定して合格点を取れず、アレコレ試行錯誤しましたが、結局は上記の方法で落ち着きました。