税理士試験財務諸表論にサクッと合格

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財務諸表論は出題予想をアテにしない!


税理士試験財務諸表論の本試験が近くなると生徒から出題予想を聞かれるため、財表講師が出題予想を言うことがありますが、絶対にこの出題予想をアテにしてはいけません。

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財務諸表論の出題予想をアテにしてはいけない理由

出題予想は受験生からの要望が高いので、財表講師だけでなくて受験予備校も予想を出しますが、私は次の点から財務諸表論の出題予想をアテにしてはいけないと考えています。

  1. 出題予想はあくまで予想。
  2. 試験で出る!と言われたところ以外を勉強しなくなる。
  3. 財務諸表論の理論はヨコの繋がりが大切。
  4. 理論暗記の穴が間接的に合否に影響が出る。

出題予想はあくまで予想に過ぎない!

財表の出題予想が良いか悪いかではなくて、出題予想というのはあくまで講師の個人的な予想に過ぎず、過去の傾向からして出そうだな~という程度のものです。実際、予備校の最終講義などで発表する出題予想は、講師によってバラバラですしね。そんな予想をアテにして一年に1回しかない税理士試験財務諸表論にのぞむのはハイリスクローリターン以外の何物でもありません。

税理士試験には出題傾向があるのは事実ですが、漠然とした傾向であってピンポイントで傾向がわかるわけではありません。特に財務諸表論は試験範囲が広いのでピンポイントで出題個所を当てるのは至難の業です。

出る!と言われた理論以外がおろそかになる恐れ

財務諸表論の出題予想は主に理論ですが、この出題予想で「これが出る!」と言われるとその箇所は重点的に覚えようとする反面、出ると言われなかった箇所はどうしても理論暗記が疎かになってしまいます。財務諸表論の理論ボリュームは多いですし、そもそも理論暗記って面白くはないですからね。出題可能性が低い理論はどうしても覚えようという気持ちになりにくいです。

財務諸表論の理論は横の繋がりが大切!

財務諸表論の理論には会計原則や貸借対照表、損益計算書、引当金関係、税効果会計等がありますが、一見、これらの理論は単独であるように思えますが、いずれの理論も横の繋がりがあります。簡単な理論問題であれば、単体の理論暗記だけでも問題を解けますが、財務諸表論は複数の理論が混ざった応用問題が出題されます。このような応用問題が出題されたときに理論暗記に穴があると、その穴の分だけ解答に穴ができます。特に正答率が高い基礎理論等を間違えると合否に影響がでますよ。

理論暗記の穴が間接的に合否に影響が出る。

税理士試験財務諸表論に合格するためには理論問題で満点を取らないといけないわけではありません。当然、満点が良いに決まっていますが、現実問題として財表理論で満点は無理だと思います。大切なのは合格点を取ることであって、そのためには間違えていい理論と絶対に間違えてはいけない理論を判断しなければいけません。

財表理論の出題傾向として、理論は単独理論ではなく、複数の理論がミックスされた応用理論が出題されています。

もし一見すると難しい応用理論の問題が出題された場合で、すぐに解答が思いつかなかった時に、しっかり問題文を読めばわかるのに理論暗記に穴があるために「もしかしたら覚えていない理論を書かないといけないのかも…」と焦って間違えてしまうことがあります。合否に影響が無い理論問題なら良いですが、これが正答率が高い理論だったら合格は途端に難しくなります。

全ての財表理論を暗記していれば、本当に難しい理論問題が出題されたとしても「全ての財表理論を暗記した私がわからない理論は誰もわかるはずがない!合否に影響が無い理論だ」と判断できるようになります。

財務諸表論の本試験問題は試験当日まで誰も知らない。

財務諸表論に限らず、税理士試験の本試験問題は試験当日まで誰も知りません。各受験予備校や財表講師が出題予想を出しますが、これは受講生からの強い要望で仕方なく予想するものであって、天気予報よりも確率が低く、ピンポイントで当たるという事はありません(当たったらマグレ)。本試験まで時間が無い人は奇跡を信じて出題予想を頼るのも仕方がありませんが、そうでない人は財務諸表論に本気で合格したいのであれば出題予想に頼って勉強に穴を作るのではなくて全ての理論・計算をしっかりと勉強するべきです。

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2015年5月4日

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