財務諸表論の各受験予備校では5月以降に模擬試験を実施しますが、できれば通っている受験予備校以外のところの模擬試験受験(計算問題集の購入)をオススメします。
受験予備校によって出題パターンがある!
受験予備校の財表の計算問題を何回か解いているとわかると思いますが、受験予備校によって出題パターンというものがあります。「○○という文言があれば関係会社の判定に注意」とか、「○○という文言があれば注記がいる」など、受験勉強がすすむにつれて、問題を読むだけでどのポイントを解答しなければいけないのかがわかるようになってきます。
財務諸表論の出題パターンを身につけるのは良い事なのですが、その出題パターンしか知らないというのは少しリスキーです。
どういう事かというと、財務諸表論受験生の最終的な目標は本試験での合格で、受験予備校の模擬試験で良い成績を取る事ではないはずです。出題パターンが身に付いてくると、問題文を読みながら「次はこういう問題が出る」とか「こういう論点を問うている」などある程度答えを想定しながら解答できるため、出題パターンが身についていない人よりも点数が高くなります。出題パターンが身に付くというのは良い事なのですが、もし本試験があなたの良く知る出題パターンとは違う場合どうしますか?
いくら受験予備校の模擬試験で優秀な成績であっても税理士試験で合格できなければ意味がないのです。
財務諸表論の本試験で違った出題パターンの問題だった場合に対応できるようになる!
財務諸表論の本試験があなたの出題パターンと似た問題であれば良いですが、全く経験したことが無い出題パターンの問題の可能性もあります。もしあなたが全く経験したことが無い出題パターンの問題だったらどうしますか?今年は諦めて来年…と気持ちを切り替えられますか?税理士試験は1年に1回しかない試験です。
では、あたなが経験したことがない出題パターンの問題だった場合に対応できるための対策として有効なのは他校の模擬試験(計算問題集)です。財務諸表論の問題は受験予備校によって問題の問い方や論点が微妙に違うので、他校の問題を解くことは本試験を受験するにあたってとても良い経験になります。
他校の模擬試験は出題パターンが違うので合格点をとるのに苦労しますが、どのような問題が出ても合格できるようになるためには、これは欠かせません。