財務諸表論を5月から勉強を始めて合格できるのかと言えば、率直なところ、合格確率は限りなくゼロに近いと言えます。努力だけではなく強運もなければ合格はできないでしょう。
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財務諸表論の5月スタートは奇跡が起きないと合格は無理！
税理士試験の財務諸表論は大原やTACなどの受験予備校の講座を受講せずに独学でも合格する人がいますが、それは9月から勉強を始めた場合です。それに例え9月から始めたとしても税理士試験の独学合格はとても難しいです。まして5月から勉強を始めるのであれば独学では8月の税理士試験までに財務諸表論の学習範囲の全てを覚えるのは天才でない限り不可能です。税理士試験のおすすめ受験予備校と講座は「おすすめ受験予備校」で紹介しています。
私は財務諸表論を5月から勉強して合格した人は聞いたことがありません。合格できたとすれば相当頭が良いか奇跡が起きた以外に考えられません。5月スタートはそのくらい大変なことなのです。
合格できないのだったら今年の試験は諦めた方が良いのか？といえば必ずしもそうではなくて、今年の試験に合格できなくても今年の努力が無駄になるわけではなく、来年以降の受験で必ず役立ちます。一年でも早く税理士試験に合格したいのであれば5月からでもチャレンジする価値はあります。
財務諸表論の5月スタートクラスはないが、4月スタートクラスを開講している学校がある。
財務諸表論は税理士試験の中でも比較的ボリュームが大きい科目の一つです。そのため本試験までに合格レベルになるには9月か1月から始めなければ間に合わず、殆どの受験予備校ではそれに合わせたクラスしか開講していません。財務諸表論の講座で5月開講クラスというのは私は聞いたことがありませんが、4月開講クラスなら一部の受験予備校で開講しているところがあります。
財務諸表論の4月スタートクラスは超ハイペース
当然ですが財務諸表論の4月スタートクラスは超ハイペースです。本来11ヶ月で勉強するものを4ヶ月間で勉強するのですから当然です。財務諸表論の4月スタートクラスのカリキュラムを見たことがありますが並みの気持ちで勉強したら授業にもついていけません。学生や受験専念など、ある程度勉強時間を確保できる人で、その時間の全てで勉強できる人でなければ確実に遅れますし、一度遅れたらもう追いつくことはできません。そのくらいハードなカリキュラムです。そのカリキュラムをさらに5月からするのですから、本当に覚悟が必要です。
財務諸表論の理論の勉強
税理士試験財務諸表論の受験生が一番苦労するのが理論暗記です。よく財表受験生の間で「財務諸表論の理論は暗記と理解のどちらを先にするべきか」ということが話題になりますが、5月スタートの人はそんなことを気にしている余裕はありません。ひたすら理論暗記です。どの理論を覚えたら良いのかは講師に聞きましょう。
また、この短期間で財務諸表論の全理論を覚えるのは不可能です。財表の理論には出題傾向があるので講師に相談して重要理論を絞ってもらいましょう。過去に出題された理論は出にくい傾向があります。
財務諸表論の計算の勉強
財務諸表論の計算は簿記論に比べると簡単ですが、それでも5月から始めるにはボリュームが大きく普通に勉強していても合格レベルに達しません。計算も理論と同様に受験予備校の指示通りに勉強すればいいですが、大切なのは基礎項目を勉強です。誰もが間違えない項目をいかに間違えないかが財表合格のポイントです。
財務諸表論受験生の中には総合問題を重視して個別問題をしない人がいますが、これは大きな間違いです。総合問題をよく見るとわかると思いますが、総合問題って結局は個別問題の集合体なんですよね。つまり個別問題が解けなければ総合問題を解くことはできません。受験期間が短いので個別問題を飛ばしてしまいたくなるのはわかりますが、それでは総合問題の得点が伸びないので、短期合格を目指すなら必ず個別問題でしっかり基礎知識を固めましょう。
財務諸表論の模擬試験は教材のみ購入
財務諸表論の模擬試験は4月下旬から5月中旬に実施されます。5月スタートの場合、すでに模擬試験が終了していることもあるので教材だけ購入しましょう。
なお、財務諸表論は毎年大幅な改正等がないので来年度の受験でも活用することができます。大切に保管しておきましょう。
今年の財表の試験で不合格になっても来年の受験で必ず役立つ！
財務諸表論は9月から勉強を始めるのが一般的で、それを5月から始めて合格するのは本当に難しく、相当の努力が必要です。ただし、今年の試験に合格できなくても努力が無駄になるわけではなく、来年以降の受験で必ず役立ちます。