税理士試験には理論暗記は必須です。これができなければ絶対に税理士試験に合格できません。ただ、理論って覚えられないんですよね。
なぜ理論を覚えられないか
理論が覚えられない理由に「その理論の意味がわからない」ということを言う人がいます。たしかに一理あります。意味のない文章を覚えるのは難しいです。ただ、意味がわかったからといって理論を覚えられるかと言えば必ずしもそうではありません。覚えられない理論は意味理解の有無にかかわらず覚えられないのです。理解度の有無は理論暗記できない言い訳の1つだと思います。
ではなぜ理論を覚えられないのかと言えば、答えは明白です。単に勉強不足です。理論は何度も何度も覚えなおすことで次第に記憶に定着します。理論は覚えて忘れてのくり返しで、一文一文をコツコツ覚えることで次第に全文を覚えることができるようになります。千文字の理論も一語から(千里の道も一歩から)です。一日一文、三日で三文、三文覚えて二文忘れる~♪この繰り返しです。
覚えられない理論は無い!
理論暗記の大前提として、理解の要らない単純な理論暗記は時間をかければ誰でもできる、ということです。理論が覚えられないというのは単に理論暗記忘却サイクル(※)の回数が不足しているだけで、これを繰り返せば誰でも理論暗記ができます。
※せっかく覚えた理論も少しすると忘れてしまいます。せっかく覚えたのに…という気持ちになりますが、仕方ありません。誰もが経験することです。ただ、一度覚えた理論は覚えなおすのが早く、覚え直す都度、その時間が短くなります。最初は暗記に1時間かかった理論も2回目は50分、3回目は40分…と段々と短くなります。覚えて忘れてを繰り返すことで次第に記憶に定着していきます。これが理論の暗記忘却サイクルです。
財表合格に理論暗記は最低条件
理論暗記だけでは財表に合格することはできません。当然ですが、理論理解も必要です。問題を読んだときに覚えた理論のどれを書けば良いのかを正しく導き出すには理論理解が必要です。ただ、理論を理解していても理論暗記が不十分だと減点等によって合格点を取れません。特にベタ書き理論だと暗記できていなければ合格は難しいでしょう。暗記していないと解答時間もかかってしまいますしね。
理論暗記と理論理解はお互い大切ですが、重要度からすると理論暗記が1番で、その次に理論理解です。
理論暗記と理論理解の重要度では意見が分かれますが、私の考えでは理論暗記をしていく過程である程度理論についても理解できるようになりますし、理論暗記で身につく理解力で財表理論は合格点を取れると思います。