税理士試験財務諸表論の試験問題が難しい場合の対処法。税理士試験の試験問題の難易度は受験年度によって違いますが、たまに(10年に1回くらい)極端に難しい問題ばかりの年があります。もし試験がそのような難しい問題ばかりだった場合でも慌ててはいけません。
財務諸表論は上位15%位が合格する試験
税理士試験は明確な合格点というものはなく、上位10%(簿財は15%くらい)が合格する相対評価試験です。つまり、試験問題が難しければ合格点は下がり、試験問題が易しければ合格点が上がる試験になっています。合格率が毎年一定になるように得点調整が行われています。
試験問題が難しい場合の対処法
もし今年の税理士試験の問題が極端に難しかった場合でも慌ててはいけません。あなたが難しいということは他の受験生全員も難しいはずです。試験問題が難しかった場合の対処法のポイントは次の通りです。
- 落ち着いて問題を読む!
- 簡単な項目は絶対に落とさない!
- 理論の解答用紙の空欄は何でも良いから絶対に書く!
落ち着いて試験問題を読む!簡単な項目は絶対に落とさない!
試験委員は税理士試験の難易度を毎年同じくらいになるように問題を作成しているので、一見難しそうに見える問題であっても落ち着いてよく問題を読むと簡単に解答できる箇所が見つかるはずです。税理士試験は上位10%が合格する相対評価試験とはいえ、全員が30点未満の試験問題では得点調整の余地が少ないので、簡単な問題が一定数あります。財務諸表論だと理論は規定の穴埋め、計算は注記や問題文の数字を転記するだけの項目などです。難しい問題が多い試験の場合はこのような簡単な問題をいかに正しく解答できるのかが合格のポイントになり、反対に、このような問題を間違えると一気に合格が難しくなります。解き方がわからない場合は仕方ありませんが、うっかりミス・ケアレスミスは絶対にしてはいけません(何度も見直しする!)。
理論の解答用紙の空欄は何でも良いから絶対に書く!
受験予備校の講師からも何度も言われていると思いますが、試験問題が難しくて問われていることが何なのか全く見当がつかない場合でも試験終了までには必ず書きましょう。見当違いなことを書いたとしても0点、解答用紙を空欄にしても0点です。どうせわからないならチャレンジするべきで、もしかすると部分点がもらえるかもしれません。この部分点が合否を分けることになります。
一般原則や貸借対照表原則、損益計算書原則などの基礎理論はこういう時に役立ちますよ。特に一般原則は全ての理論に共通する基礎理論なので部分点がもらえる可能性が高い理論です。私なら一般原則を絡めて書きます。
強い気持ちを持って試験を受ける!
試験問題が難しいとつい問題を解いているときに気持ちが萎えてしまいますが、税理士試験は上位10%が合格する相対評価試験ということを思い出して、「私が難しいと感じるのであれば他の受験生も皆が難しいと感じているはず!」と強い心を持って落ち着いて簡単な問題でケアレスミスをしないように注意しましょう。