2015年第64回税理士試験まで約3カ月。現在、大原簿記の実力判定公開模擬試験が実施中です。税理士試験の模擬試験情報は「第65回税理士試験 模擬試験比較」でまとめています。
財務諸表論は難しくない!
税理士試験を初めて受験する人の多くが簿記論と財務諸表論から始めます。簿記論は計算しかありませんが財務諸表論には理論があり、受験生の多くがこの理論で躓くようです。私も初めて財務諸表論の理論を見た時に「これだけの量を覚えるのは無理…」と思いました。理論テキストって分厚いですからね。あれを最初に見たら戦意喪失してしまいます。まぁ理論の覚え方は「財務諸表論の理論勉強法」を参考にして下さい。
税理士試験を初めて受験する人の多くが簿記論と財務諸表論から勉強を始めるため、簿財は全受験生に占める初学者の割合が高い科目です。税理士試験は上位10%が合格する相対評価試験なので、初学者が多い簿財は税法科目に比べて合格しやすいと言われています。特に財務諸表論は理論を苦手にする人が多く、簿記論よりも受験生のレベルが低いと言われています(つまり真面目に勉強すれば合格しやすい)。
財務諸表論は一見難しそうに思いますが、真面目にコツコツ勉強すれば合格できます。
模擬試験で合格ラインに入れない原因
ここで書いている事は全く勉強できていない人は別ですよ。
模擬試験で合格ラインに入れない原因として受験生の多くに共通しているのが基礎項目の理解不足です。財務諸表論は基礎項目をしっかり理解していれば絶対に合格ラインに入る事ができます!それなのに合格ラインに入れないという事は基礎項目の理解ができていない証です。
模擬試験を受験すると後日解答解説を返却されますが、その中に各問題の正答率表が入っていると思います。その正答率表を見て下さい。正答率が高い(40%~50%)の問題を全て正答すると合格ラインに入りませんか?つまり、貴方が合格ラインに入っていないという事は正答率が高い基礎項目を間違えているからです。
このように書くと「たまたまケアレスミスして…」という人がいますが、ケアレスミスも立派なミスです。私も成績が伸びなかった時は基礎項目の間違いを単純なケアレスミスと「言い訳」をしていました。ただ、単純なケアレスミスは無くならないんですよね。基礎項目を何となく理解しているからケアレスミスをしたり解答時間が足りなくなったりするのです。なお、解答時間が足りない原因は「解答時間が足りない人の原因」を見て下さい。
基礎項目をしっかり勉強していれば正答率が高い項目を間違えることはありません!もし間違えたとしても合格ラインに入れないような成績になる事は絶対にありません。
財務諸表論合格のポイントは基礎項目の理解!これに尽きます。
基礎項目の理解のためには反復継続練習が一番!
基礎項目の理解をするのに一番良いのは反復継続練習です。「こんな問題わかっとるわい!!」と思っても黙って何度も解き直します。何度も問題を解き直すことで、問題を見た瞬間に正答を導くための方法がわかるようになります。
基礎項目の反復継続練習には個別問題集がオススメです。受験生によっては個別問題を軽視する人がいますが、総合問題も結局は個別問題の集合体です。個別問題が解けなければ総合問題は解けません。
私は総合問題で自分の苦手項目を探して、個別問題で苦手を克服していました。
これから模擬試験が定期的にあると思いますが、合格ラインに入り続けると模擬試験を受けるのが楽しくなりますよ。特に成績が伸びていく時期はワクワクします。